レザーを編み込んで作り出すイントレチャート。
〈ボッテガ・ヴェネタ〉のアイコン的手法としても有名ですが、
そのデザインも担当していたファクトリーブランド、
〈ファロルニ〉をご紹介。世界屈指の職人技で、その美しく卓越した
技術は上記ブランドに加え〈クリスチャン・ディオール〉、〈フェラガモ〉など多くのハイブランドを魅了し、バッグ作りを担ってきた。
「1979年にイタリア・フィレンツェ郊外を拠点に創業しました。私たちが研究を重ねて考えだした特別なイントレチャートは、非常に難しいテクニックで、全てイタリア職人のスペシャリスト達がハンドメイドで丁寧に作っていくものです」とデザイナーのジャンヌ・ファロルニさん。一般的に「イントレチャート」は均等に裁断されたレザーが編み込まれているものを想像するが、〈ファロルニ〉のものは、細い部分、太い部分など箇所によって表情が違い、美しい曲線を作り出している。
「同じ幅のレザーで編み込まれたイントレチャートとは全く別のアプローチで作っています。均等幅の方は機械による裁断が多いのにくらべ、私たちはそのあともう一手間加えます。また、その後も特別な職人の手でしか作れない作業を行います。ひとつずつ情熱を込めて作っています」
テクノロジーがめまぐるしく進化する一方で、伝統的な「職人の手仕事」を継承し、新たな領域を目指すブランドがここにある。人の手だからできるものや伝わるもの、その美しさを大切にしたい。
1979年、イタリアのフィレンツェ郊外に、デザイナーのジャンニ・ファロルニ氏が設立。手作業による繊細な技術を得意とし、2004年~2006年にはボッテガ・ヴェネタのバッグデザインを担当するなど、ハイブランドも魅了。現在も新たな技術の開発に情熱を注ぐ。