M's ファッション

ディッキーズの別注がもたらす新たな風

ストーリーのある一本は味わい深いのにどこか新鮮
2023/01/20
original

往年のワークパンツから得た着想で表現する温故知新
アメカジでもストリートでも存在感を発揮してきたディッキーズとは、これまで幾度も別注をおこなってきた。ただ、今季のそれはこれまでとはひと味違う。その肝と魅力について、企画に携わったバイヤーの中鉢が語る。

ITEM

RECOMMENDER
ナノ・ユニバース バイヤー
中鉢 啓太
渋谷神南店などでキャリアを積んだのち2022年よりバイヤーに就任。古き良きアイテムを愛し、古着から雑貨までその幅広く深い知見に周囲からの信頼も厚い。

今回のディッキーズ別注の“ネオ”な部分とは
これまでとは違ったアプローチを試みたという今回のディッキーズへの別注。バイヤーの話を聞けば、たしかに特殊であることが分かる。
―生地には「874」でお馴染みのT/Cツイルを採用しているとのことですが、既存のモデルとの違いはどこにあるのでしょう。
まずはシルエットですね。イメージするワイドストレートを今回は採用していません。ここ最近では見かけないシンチバックも付け、腰裏の生地に別注を表わすデザインも落とし込みました。
―イメージソースとなったものは?
古着屋でよく見かけたストア系ブランド(企業のプライベートブランド)のワークパンツですね。僕が10代後半から20代前半の時は個体数もわりと多く、ワゴンで安く売られていたんですよ。
これまでの別注にはないストーリーを意識したアプローチ
―アメリカ本国で日常的に穿かれていた作業着をディッキーズのフィルターを通して表現したと?
そうなりますね。しかも、だいぶ着まわされてやれ感やあたりが出ている生地感のもの。僕も若い頃から頻繁にディッキーズを穿いてきましたが、その使い古された佇まいがまたいい雰囲気を作ってくれるんですよね。
これまでシルエットやあたり感を変える、同生地を用いたジャケットを製作しカジュアルセットアップを作るなど、多彩なアプローチで別注をしてきましたが、今回のようなアプローチは初めて。なので、どこか新鮮に感じてもらえると思います。
―こだわった部分とは?
T/Cツイル生地にストーンウォッシュをかけ、古着のような表情を追求しました。さらに、折り返して縫製した裾の始末を往年の仕様に合わせ4cm幅にしています。
また、古着などでよく見かけたシンチバックに限りなく風合いが近いのものを探しあしらっています。
カラバリのひとつに招き入れた、バイヤー待望のカラー
―先ほど、中鉢さん自身もディッキーズの「874」をよく穿いてこられたということですが。
若い頃、よくスケボーをやっていたんですよ。となれば、やはり誰もが通る道ですよね。誰が穿くの? みたいな色も結構持っていました(笑) パープル、レッド、イエローとか。
その中には、今回のラインナップに加えているこの明るいブルーもありました。過去にインラインでも販売していましたけどここ最近やっていなかった。実は、ディッキーズ側へ以前から打診してはいたんですよね。
―その執念が実ったと(笑)
そうですね(笑) 最近は、ブラック、ネイビー、グリーンばかりでしたが、今季はシンチバックでウエストをギュッと絞りながらこのブルーを穿きたいですね。

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