Shirt
あえて隙を作る
“シャツを構えずに着られる”。それはある種、数多袖を通してきた大人の特権にも思える。雑に着ることの小粋さを先達たちの背中から知り、今の空気もさらなる追い風になろう。ゆったりめをアウター感覚で。ラフに着こなし端正な表情とのギャップを楽しんだりも。そんなほんのり匂わせた隙が、大人の余裕のなんたるかを静かに語る。
Style
シャツ以上、アウター未満
シャツは本来ジェネラリストな服だ。しっかり着るもの、といったタガを外すとより分かりやすいかもしれない。試しに、ゆとりのある一着をジャケットのごとく袖を通してみるといい。周りに漂う空気がいつもと異なることを実感する。胸元を大胆に開け即席のラペルを作ってみるのも一興。どっちつかずが、日常においてはきっと頼もしく感じられる。
Savour
余白が生むエレガンス
大きめなシャツは開放感をもたらすだけにとどまらない。必然的に生まれる余白は風をはらむことで優雅にたなびき、着こなしによってはドレープも顔をのぞかせる。その風情が大人としての気品を演出するのだ。煌びやかな装飾もひとつの手としてはあるが、しとやかにエレガンスを囁くのもまた大人の流儀としては実にオツである。
Select
型にハマらないシルエット
体に寄り添ってくれる安心感は重々承知。ただ自由に、気軽に楽しむ選択肢も持ち合わせておくとシャツとの距離はグッと縮まる。となれば、やはり自由解釈を許容する懐の深さをシルエットに求めたい。体全体を包む身頃、気負いを解くドロップショルダー。それもこれも、メンズ服の基本たるシャツと長く向き合ってきた背景があるからこその型破り。
Sweater
大切なのは心の軽さ
温かさや品の良さから、秋冬の主役のひとつはニットと相場が決まっていたものだが……。
世の中の空気や昨今の天邪鬼な天候も相まって気軽に袖を通せる一着が今や趨勢を占める。
では、そのどちらにもリーチしたアイテムならばどうか。大人がわきまえるコア服として、スウェットのごときニットが大人の新定番問題に終止符を打つ。
Style
優雅さに甘え無邪気に着る
放たれる輝きやとろける肌触りが唯一無二のニットを、スウェットと同等の距離感で着る気持ちよさたるや。ロンTのごとく袖をまくったり、思い切り伸びをしてみたり。そんな大胆な動きまで許容する一着ならば、ニット回帰の機運も自ずと高まる。だとすると、優雅さはそのままゆえサラッとチノパンを合わせるぐらいがなるほど、ちょうどいい。
Savour
鮮度を促す多様な使い方
服である以上、袖を通すのがニットの正当な扱い方。ただ、そこからもう一歩、考えに柔軟性をもたせればそのポテンシャルに誰もが気付かされる。肩掛けによって物足りないコーディネートに抑揚が生まれ、 ラフに羽織ればちょっとした防寒にも。腰に巻けば脚長効果やウエストシェイプにも貢献する。小物としての一面もまた馬鹿にできない。
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安心をもたらす便利なモノ
きれいな目面とふんわりとしたテクスチャー感、そして日常の動きに息を合わせてくれるナチュラルな伸縮性。ニットならではの長所に理解を示しつつ、ピーリングや水といった弱点を克服したものならば、頻繁にアウターと重ね着しても自由気ままに動いても恐れるに足らず。さらに、洗濯ができるという安心感が手を伸ばしてしまう理由になる。
Slacks
親しみを感じる距離感
センタークリースや上品な生地感、そして美しいレッグライン。スラックスの端正なその姿から、活用シーンをこちらで勝手に区切っていたのも今や口惜しい。ドレスシーンが主戦場と思しき一本が、よもや定石から少し外れることでこれほど普段の生活に馴染んでくれようとは。本音と建前、規律と自由の間で生きる大人の、まさに必需品。
Style
空気を読んだ楽ラシック
クラシックな装いは原点回帰を軸に語られることが多い。ただ、そのイロハを心得た大人であれば逆に一歩先へ進みたい。隙のない重厚なこれまでとは一線を画す、気負うことなきクラシック。その手始めに、ぜひとも気楽なスラックスで。どっしりというよりはゆったりとした空気に周囲も足並みを揃えれば、新たなクラシックの形が見えてくる。
Savour
揺らぎに魅せられて
甘やかしてくれるスラックスを日常に取り入れたその先に待つのは、スタイルや心の自由さ、そしてドレッシーとはひと味違うエレガントさだ。歩を進める度に生まれる生地の揺れやとろみ感は、軽やかさを暗に伝えひとつひとつの所作に自ずと気品が香り立つ。そして、ルーズなのに上品、とのギャップを楽しむ遊び心も持ち合わせていることまで伝えてくれる。
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脚のラインを拾わない
美脚の一本がもたらす効果は計り知れない。それを演出するのであれば、アイテムは脚のラインに則ったパターン設計がまずは前提にくる。正統な一本ならそれは正しい。ただ、力みも気兼ねも取り払うのであればむしろ脚のラインは意識しないものがいい。合わせるアイテムや着こなしに幅が生まれ、意図せず大人カジュアルのマイナーチェンジを図れる。









