今季のバイヤーのとっておき
徐々に気持ちが開放され、アクティブマインドへ傾倒し始めるこの時期。とはいえ、オシャレ心は常に持ち合わせておきたいもの。その折衷案としてちょうどいい“ナノ”の新作たちを。
詳しく見る
< 一覧へ戻る
スポーツウェアをここまで気取らずファッションへ落とし込んだNeedlesのセンスはさすがというほかない。ここまで浸透すると今手にしたところで後追い感は否めないが、生地を軽量で品も匂わせるポリサテンに、色を別注のオリジナルに変更した一本なら後ろめたさは感じない。
生地が厚過ぎては心地よさに欠け、薄過ぎては心許ない。一枚で存在感を出せるTシャツは実にありがたい存在。その理想型をこの別注作に見た。すんなり身を委ねられ気持ち良さも感じられる生地に、着丈、袖丈も微調整。さらに映える色も展開されるとあっては手に入れない理由はない。
ストリートの被り物の代名詞としてキャップと双璧をなすバケットハット。それをイタリアの老舗、リモンタ社のナイロン素材を使いここまで華麗に仕上げるとは、さすがNEW ERAである。ただ、気軽に被りたいシロモノだけに今回は別注でロゴをコンパクトにしミニマルな仕様へ。
言わずと知れたイタリアが誇る生地屋の名門、リモンタ社。そのナイロンを使用したNEW ERAのシリーズは、これまでのキャップの概念を大きく覆す優雅さで溢れている。それを今回は別注でヤンキースロゴを控えめにサイドへ。より着こなしへ取り入れやすい姿へ変貌させている。
20年近くイタリアのフィレンツェで靴を作り続ける実力派のポテンシャルは、輝きを放つ上質な牛革からも窺える。そして、サンダルながらもエレガントなその趣により磨きをかけたのが本作。黒革&アンティークシルバーの金具に変更したことで気品と威厳をその身に湛える。
気温と共に袖を通すアイテムも徐々にミニマム化。そんな時は存在感のある一枚に頼りたい。OdubのノースリーブTは、ブランドの長所ともいえるヴィンテージの風合いが着こなしにコクを生んでくれる。その中央へは印象的な「UNREALISTIC」のロゴ。繊細な書体だけに大人が着るにも格好。
落とし込まれた文字には、Tシャツをファッションアイテムへと変貌させるパワーがある。Odubらしい風合いに満ちたこの一枚も同様。さりげなく落とし込まれているだけにカジュアル過ぎないのも頼もしく、背後のメッセージを目にすればきっと一日を前向きに過ごしていける。
ラクなのにそう見えないのは好都合。高めの腰位置でスタイルアップが望め、ギャザーを発端に揺れ動く姿が上品なブランドの人気作へ別注した一着はまさにそんなアイテム。背中の開き具合を調整し、ノースリーブで仕上げたことで開放感たっぷり。手にすればもう怖いものなし。
いつものTシャツより優しく、スウェットよりも軽やか。そんなブランドならではの風合いを生み出しているのは独自の編み立て技法。細身ながら体のラインをオブラートに包む絶妙なシルエットもお馴染み。今季は別注で2色を追加。時にシックに、時に活発に、その日の気分で。
これから訪れる季節を考えれば羽織ものに頼らない一着も準備しておきたいもの。そこで、同ブランドで好評だった型をベースに、ネックやアームホールの始末を細身に仕上げ、長めに設定した着丈の裾をラウンドさせ柔らかさも出したこちらを推薦。別注の2色も含めた3色で展開。